訓練士のHさんに、iさんはその日の昼に仕入れた情報をそれとなく確かめていた。
それは、
「キャリアチェンジ犬はペットとしての人気がものすごく高く、順番待ちである」
という噂。
そして、それは事実だった。
ちなみに今、何人待ちなんですか? と聞いてみたところ
20人程度とのこと。
さらに
「一方でパピーウォーカーは足りているんですか?」
という質問に対しては
「足りないですねえ」
という回答。
キャリアチェンジ犬
(盲導犬になるより、家庭犬として過ごす方が向いていると判断された犬)は
トイレのしつけもできているし、飼いやすいということで人気なのだそうだ。
確かに子犬のしつけは大変だ。
私は仕事をしているので日中は家にいなかったので
実質ぐりは、母に育てられたようなものなのだが
ほぼ24時間ずーっと一緒にいて
家具を噛んではいかんぞ、とか、トイレはここでしようね、とか
そういう点では子供と一緒なので、苦労することも多いだろう。
一方で、昨日できなかったことが今日できるようになっている!! とか
言葉が分かるようになった!!! という面白さも、子犬ならではだし
何よりあの、生まれて数ヶ月の可愛い姿を
近くで見ていられることはPWの宝。
きっとこの時期に一緒にいてくれることに
感謝したくなるような可愛さだし
生き物が成長するというのは何はたておき楽しいものです。
なので、そういう成長が見たい、犬とぜひ生活を共にしてみたいという人は
パピーウォーカーの方にもトライして欲しいものであることだよ。
確かにやってくるお別れは辛いけれど
ぐりはそれと引き換えに、とてもおおきな贈り物をくれた。
だから私は時機を見て、ぜひ2頭目のパピーを育ててみたいと思っているよ。
興味のある方は、お近くの盲導犬協会へ。
北海道盲導犬協会はこちら。