養老先生の『超バカの壁』を読んで…げらげら笑ってしまった。
「遺伝子的に男は無理矢理男をさせられている」
のだそうだ。
そういえば、河合先生もどこかで同じことを言っていたような。
人間の場合は性染色体"XX""XY"というのが性別を決定することは
わりあいよく知られているし
"XX"で揃っている女の方が生物として安定している、というのもよくわかる。
じゃあ犬の場合どうなのかね? と
気になったので、読書は中断して調べてみたわけです。
まず染色体の数。
結果:
人間:23対46本
グッピー:23対46本
犬:39対78本
それぞれ上記の数だけ染色体があり
性染色体"Y"は哺乳類である人間・犬のオスにのみ見られる遺伝子だそうです。
グッピーと人の染色体数って同じなんだねえ。
それでいて片方はあんなちっこい魚で、
一方はどでかい大型動物となるわけ。
(くじらなどに比べると、小さいけれど)
そして性別の決定は犬も人間も同じということです。
確かにぐりは初めて飼うメスの犬ですが
どっしり構えているところがある。
今まで交流のあった親しい犬や飼った犬は全て男子だったから
いや、やっぱり違うよな、と密かに感心していたのだけれど
やっぱりそういうことか。
ちなみに鳥の場合は"Z"という遺伝子が関係していて
"ZZ"→オス
"ZY"→メス
となるようです。
逆だね。
話は本に戻って、
「仏教は"無我"の必要性を説いてきました。それは、自分がとうだなどと無駄なことを考える暇があったら、他のことでも考えろということです」
というのは本当に声を出して笑ってしまった。
日本語に主語が省略されがちなのも
いちいち「私は」「オレが」などといわなくても
「自分は自分である」という区別がもともと日本にはあるのだ
という考えもとてもおもしろい。
ほうっておいても自分は最初から自分以外のなにものでもないし
だからいちいち外に探しに行かなくてもいい。
本当にそういうことについて考えている暇があったら
他のことでも考えていた方がいいよね、と思いつつ
部屋でコーヒーを飲んでいることですよ。