本気でいやなときは怒っていいんだよ。怒っても、誰もぐりのことを嫌いになったりしないよ」
ぐりがあまりに怒らないので
(いやなことは、いやそ~うな顔をして後ずさりしたりする)
たまにそういう風に言ってみたりします。
いい子だ、いい子だ、ということが
逆にプレッシャーになり、いい子でいなくては、とぐりが思っていたら
気の毒なので。
私はたまに、いろいろと考えをめぐらしすぎたり
人に気を遣いすぎているとき
(そして往々にして、特に気を遣っても他人の得になっているわけでもなく
誰が頼んでいるわけでも、自意識過剰で自分の首絞めているだけのことが
圧倒的に多い)
夢の中で、傍若無人な人に対してこちらもものすごいパワーで怒ったりしている。
それでいて、その攻撃対象になる相手からは
「言っていることはわかるけれど、あなたの言葉遣いもそうとうひどいよ」
と反論されて、はっとしたりするのだ。
怒りは抑えるだけではだめで、外に出さなくてはいけないけれど
洗練された方法でやらないとだめだし
そこには勉強も訓練も努力も必要なわけよ、というのが
全部夢に出ていて、まるで夢分析のサンプルみたいだ。
なのでぐりちゃんにもそういう変な圧力がかからないように
たまに聞いてみたりするわけです。
以下、8月22日追加。
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あと、こういうことを考えたきっかけとしては
身体障害者を兄弟・姉妹に持つ人たちが
「兄弟の面倒を見てえらいね」
といつもほめられることで
「じゃあ面倒を見ていない自分はいい子ではないんだ…」
と自分の存在価値そのものを悲しくとらえたり
親の関心やケアも障碍のある兄弟に行ってしまうので
自分を優先してもらえない寂しさや、甘えられない状況でいろいろと我慢をしたり…ということで
感情表現がものすごく下手になったりするケースもあるという。
(朝日の朝刊より)
はげましや褒めが、人間を追い詰めていることってままあるよな、と思い
ぐりのことを考えた一日でした。