お茶の講習のときは、最初から最高級茶葉を使います。
あまりにおいしい。
おいしくて当たり前です。
そして値段は、まとめ買いなどすると、
本当にお茶貧乏に陥りそうな素敵な価格です。
なので自宅用にも買おうかどうかを
真剣に2週間くらい考え、迷っていました。
そのことをお店で告げると
「一度やったお茶を一週間飲み続けなさい、そしてお茶自体の味も
さらに自分の好きな濃さなども覚えてしまいなさい」
という、先生からの強いアドバイスがあるではないですか。
まあ、私がセールスだったら同じことをいうだろう、
という世知辛い考えをきちんと通過した上で
私は先生を信頼しているし
言葉の中に
本当にそうすることがいいことだという確かな自信の色があり
芯のところがまったくぶれていなかったので
背中を押されてそれならばと、これまで習った3種類のお茶を買いました。
なのでとりあえず今週は、プーアル茶修行の週とし
一週間浴びるように飲み続けることにしたのです。
温度、茶葉の量、時間を守れば誰でも基本的には
おいしくお茶が淹れられるはずです。
が、初日は茶葉の量を間違えて失敗したので
やたら薄いお茶となりました。
二日目。
一日目の失敗をふまえての1回目。
今日は茶葉の量を間違えないぞ、と
量は確かに間違えなかったのですが、お湯の温度がだめでした。
つい気がせいて、このくらいでいいか、と
甘っちょろい沸騰のお湯を注ぐと
茶葉はその温度なりの反応しかしてくれません。
なかなか厳しいものだ、と思いつつ
2度目はぐらぐらに沸騰したお湯を注ぐ。
プーアル茶は100度で淹れる、という決まりひとつ守るのも
なかなか難しいことであるよ。
三度目でようやく、濃くきれいなルビー色の水が出たのでほっとしたものの
こんどは苦味が出ました。
おいしいお茶の道は険しい…料理と一緒で
少しずつ、発見したり失敗したりしつつ
おいしいものを飲んだり食べたりしたいという欲望に支えられて
これから励んでいきたいと思うことですよ。